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大地の歌

1908年に作曲


「大地の歌」というメインタイトルに続き、副題として「テノールとアルト(またはバリトン)とオーケストラのための交響曲」とあり、通常マーラーが9番目に作曲した交響曲として位置づけられるが、連作歌曲としての性格も併せ持っており、「交響曲」と「管弦楽伴奏による連作歌曲」とを融合させたような作品であるといえる。
このため、交響曲としてはかなり破格の存在であり、「9番目の交響曲」であるという点も影響してか、マーラーは「第○番」といった番号を与えなかった。


後にこの作品に影響を受けて、ツェムリンスキーの「抒情交響曲」や、ショスタコーヴィチの交響曲第14番「死者の歌」が生まれている。


6楽章からなり、テノールとアルト(またはバリトン)が交互に
独唱をつとめる。


歌詞は、李白らによる唐詩に基づき、ドイツの詩人・翻訳家のハンス・ベートゲが自由に翻訳・編集した詩集『中国の笛』から7編の詩を選び、これをマーラー自身が適宜改変したものによっている。


こうしたもとで作曲された『大地の歌』は、前作交響曲第8番までの、音楽の多声的かつ重層的な展開によって獲得していた多義性は影を
潜め、これに代わって、色彩的で甘美、かつ耽美的な表現が全面に打ち出されている。


マーラーの作曲活動は、交響曲と歌曲が大きな柱となっているが、
『大地の歌』はこの両者が融合された傑作として、マーラー作品のなかでは親しみやすい交響曲第1番、第4番とともに、早くから受容されてきた。
同時に、この曲から聴き取れる東洋的な無常観、厭世観、別離の気分は、つづく交響曲第9番とともに、マーラーの生涯や人間像を、決定的に印象づけるものとなっている。


演奏時間約60分。


楽器編成
アルトまたはバリトン独唱
テノール独唱
ピッコロ
フルート 3
オーボエ 3 (コーラングレ持替え有)
クラリネット 3
ソプラニーノクラリネット
バスクラリネット
ファゴット 3 (コントラファゴット持替え有)
ホルン 4
トランペット 3
トロンボーン 3
テューバ
ティンパニ
バスドラム
タンブリン
シンバル
トライアングル
銅鑼
グロッケンシュピール
ハープ 2
マンドリン
チェレスタ
弦五部
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